生命医科学研究科生命医科学研究科

創薬再生科学研究室

創薬再生科学研究室

概要

私たちは、糖鎖解析、質量分析、プロテオミクス、インフォマティクス、組織器官培養等の技術を用いて、バイオ創薬、再生医療、精子形成と組織再生、病態の理解や治療法の開発、生命現象の解明につながる研究を行っています。

スタッフ

教授 川崎 ナナ(かわさき なな)

<略歴>
北海道大学薬学研究科修士課程修了(1986年)。薬学博士。
厚生労働省国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部研究員(1986年)、
生物薬品部第一室長(1998年)、及び生物薬品部長(2010年)。
この間、ジョーンズホプキンス大学客員研究員(1996年)。2015年より現職。

<メッセージ>
抗体医薬品や再生医療製品などのバイオ製品の多くは、糖タンパク質を含んでいます。糖鎖は様々な要因によって変化し、製品の品質・安全性・有効性に影響を及ぼします。私たちは、糖鎖の構造や機能を明らかにすることを通じて、安全なバイオ製品が患者さんに届けられるよう研究を行っています。

教授 小川 毅彦(おがわ たけひこ)

<略歴>
横浜市立大学医学部卒業(1985年)。横浜市立大学大学院医学研究科(1989年)修了 。医学博士。1989年泌尿器科医師として臨床に従事。1995年ペンシルベニア大学獣医学部・研究員。1998年横浜市立大学医学部泌尿器科学教室・教員。2013年より現職。
<メッセージ>
研究には孤独で地道な作業という側面と、多くの他分野の研究者との共同作業という側面があります。そのような研究を通じて、若い人たちと次世代を作るサイエンスを開拓してゆきたいと考えています。

准教授 川崎 博史(かわさき ひろし)

<略歴>
東京都立大学大学院理学研究科博士課程中退(1983年)。理学博士。(財) 東京都臨床医学総合研究所研究員(1984年-1998年)。この間、バージニア大学博士研究員(1992年-1995年)。1998年、横浜市立大学木原生物学研究所/大学院総合理学研究科助教授。2013年、大学院生命医科学研究科准教授。
<メッセージ>
細胞内に多くのタンパク質が適切に配置され、相互作用することで様々な生命現象が発現します。タンパク質はいくつかの種類の機能的なドメインの組み合わせで構成されており、これらの構造と働きによってタンパク質の機能が決定されています。細胞で働くタンパク質の不思議を一緒に解き明かしませんか。

研究内容

<川崎ナナグループ>

現在、多くの糖タンパク質が医薬品や診断薬として利用されています。私たちは、糖鎖構造を解析するための技術開発、糖鎖関連製品開発、および糖タンパク質医薬品の製造、品質管理、安全性評価につながる研究をしています。
これまでに糖鎖濃縮チップや、糖鎖構造解析法などを開発しました。また、抗体医薬品の糖鎖の最適化のための研究を行っています。

<小川毅彦グループ>

精子形成を体外で誘導し、維持できる培養系を世界で初めて開発しました。その成果を基礎に、より良い培養系を開発し、生命現象の謎を解き明かすことを目的に研究を行っています。また、そのようにして解明されたメカニズムが、病態の理解や治療法の開発につながることを目指しています。

<川崎博史グループ>

プロテオームイフォマティクスとカルシウム結合タンパク質の構造と機能に関する研究を行っています。大量のLC-MSMSデータからより多くのタンパク質についての情報を得られる方法の検討と様々な生物種のプロテオームを比較し、タンパク質の対称性に基づく構造の解析や分子進化を調べる研究を行っています。

主要文献(Selected Publications)

‣Takakura D, Tada M, Kawasaki N: Membrane glycoproteomics of fetal lung fibroblasts using LC/MS. Proteomics, 16, 47-59 (2016)
‣Sato T, Katagiri K, Gohbara A, Inoue K, Ogonuki N, Ogura A, Kubota Y, Ogawa T: In vitro production of functional sperm in cultured neonatal mouse testes. Nature 471, 504-507 (2011).
‣Yokonishi T, Sato T, Komeya M, Katagiri K, Kubota Y, Nakabayashi K, Hata K, Inoue K, Ogonuki N, Ogura A, Ogawa T. Offspring production with sperm grown in vitro from cryopreserved testis tissues. Nat Commun. 5: 4320 (2014).
‣Kawasaki, H. & Kretsinger, R. H. Structural differences among subfamilies of EF-hand proteins—A view from the pseudo two-fold symmetry axis. Proteins Struct. Funct. Bioinforma. 82, 2915–2924 (2014)
‣バイオ医薬品 開発の基礎から次世代医薬品まで 西島正弘、川崎ナナ 2013年 化学同人
‣バイオ医薬品の品質管理戦略 クオリティ・バイ・デザインを取り入れた製造・品質管理 川西徹、川崎ナナ 2015年 じほう


研究部門