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生命医科学研究科 茂呂和世大学院客員教授が日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞を受賞しました!

生命医科学研究科 茂呂和世大学院客員教授が日本学術振興会賞・日本学士院学術奨励賞を受賞しました!

(以下記事抜粋)

日本学術振興会賞について

本賞は創造性に富み優れた研究能力を有する若手研究者を見出し、
早い段階から顕彰することで、その研究意欲を高め、研究の発展を 
支援することにより、我が国の学術研究の水準を世界のトップレベ
ルにおいて発展させることを目的としています。
 選考は、各分野を代表する我が国のトップレベルの学術研究者に
より構成される審査会で厳正な審査が行われ、受賞者を決定しました。
授賞式は、平成29年2月8日(水)に日本学士院(東京都台東区上野公園7-32)において、日本学術振興会賞および日本学士院学術奨励賞の授賞式が同時に行われる予定です。

受賞理由

「新規免疫細胞の発見と機能解明」
(Identification and Characterization of a Novel Immune Cell)
リンパ球には、T細胞・B細胞・ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、リンパ組織誘導細胞(lymphoid tissue inducer: LTi)細胞などが存在し、種々の細胞と相互作用して免疫機能を発揮することが知られている。茂呂和世氏は、既存のリンパ球とは異なる免疫細胞を見出し、ナチュラルヘルパー細胞と名付けた。その後、この細胞は2型自然リンパ球と呼ばれ、新規のリンパ球として認知された。さらに、茂呂氏は、ナチュラルヘルパー細胞の機能解析を進め、さまざまなアレルギー疾患の悪化因子であることを明らかにした。新規リンパ球の発見は、免疫誘導と制御機構とその破綻による病気の発症に対する理解を深め、免疫学の発展に貢献した。茂呂氏の研究成果は、世界的課題となっているアレルギー疾患の克服に向けて、新たな視点を加え、今後の新規予防・治療戦略への応用がなされている。

日本学士院学術奨励賞について

若手研究者を顕彰して今後の研究を奨励することを目的として、平成16年に創設されました。受賞者は、独立行政法人日本学術振興会の日本学術振興会賞受賞者の中から選ばれます。

受賞理由

茂呂和世氏は脂肪組織内にリンパ組織が存在することに気づき、その中にこれまでは知られていなかった新規のリンパ球が存在することを発見し、それをナチュラルヘルパー細胞と命名しました。この細胞は、リンパ球系に属するが、B細胞受容体やT細胞受容体を持たず抗原特異的な認識がありません。初期の免疫応答にかかわり、これまで報告されてきた各種T細胞サブセットと同等のサイトカインを産生します。その後、同様の新規細胞が幾つか発見され、現在では、獲得免疫機構が成立するまで体を守る細胞として、2型自然リンパ球と総称されるようになっています。自然リンパ球は、感染やアレルギー性疾患において極めて重要な役割を果たすことが明らかになり、近年、注目を浴びています。茂呂氏は、そのような新たな研究分野の発展の要となる発見をするとともに、現在も、自然リンパ球研究の中心的存在としてこの分野の発展に貢献し続けています。