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生命医科学研究科 藤田陽さんが第30回日本がん分子標的治療学会学術集会においてフラッシュトーク賞とポスター賞を同時受賞!

2026.07.24
  • TOPICS
  • 研究
生命医科学研究科 博士後期課程3年の藤田 陽さん(創薬有機化学研究室所属)が、2026年6月30日(火)~7月2日(木)にグランドプリンスホテル広島で開催された第30回日本がん分子標的治療学会学術集会において、「細胞内がん関連タンパク質を標的としたPPI阻害ペプチドのin silicoデザイン」に関する研究発表を行い、フラッシュトーク賞およびポスター賞を同時受賞しました。おめでとうございます!
受賞者
生命医科学研究科 博士後期課程3年
創薬有機化学研究室所属
藤田 陽 ふじた みなみ さん

指導教員
生命医科学研究科 
出水 庸介 大学院客員教授

受賞内容
第30回日本がん分子標的治療学会学術集会
フラッシュトーク賞
ポスター賞


発表タイトル
「細胞内がん関連タンパク質を標的としたPPI阻害ペプチドのin silicoデザイン」

今回受賞したポスター発表の研究内容について藤田さんに解説していただきました。

細胞内のタンパク質間相互作用 (PPI) は多くの生命現象において重要な役割を担っており、その異常はがんなどの疾患に深く関与しています。当研究室ではこれまでに、がん関連の細胞内タンパク質を標的としたPPI阻害ペプチドの開発に成功しています。一方で、開発したPPI阻害ペプチドは単体では十分な細胞膜透過性を示さず、細胞内で機能を発現させるためには細胞膜透過性ペプチド (CPP) の連結が必要でした。この戦略は有効である一方、CPP連結後に標的結合能を再評価する必要があることや、分子量の増大に伴う創薬上の制約が課題となっていました。
そこで本研究では、標的結合部位に影響を及ぼさない位置にCPPをグラフティングする戦略を用い、CPP連結による分子量増大を避けつつ、細胞膜透過性を有するPPI阻害ペプチドを開発することを目指しました。その結果、細胞膜透過性と細胞内PPI阻害活性を両立するペプチドの創製に成功しました。本設計戦略は、がん関連タンパク質を標的としたPPI阻害ペプチドの新たな設計基盤となることが期待されます。




藤田 陽さんのコメント

このたび、第30回日本がん分子標的治療学会学術集会において、フラッシュトーク賞およびポスター賞を賜り大変光栄に思います。ご評価くださいました先生方ならびに学会関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。また、本研究を遂行するにあたり、熱心にご指導くださいました出水先生をはじめとする国立衛研の先生方、横浜市大の小沼先生に感謝申し上げます。
アンメットメディカルニーズに応える新たな治療法の創出につながることを目指して研究に取り組んでいるなかで、本研究をご評価いただけたことは、大きな励みとなりました。また、がん治療の専門家の先生方と活発なディスカッションを行うとともに、さまざまな創薬モダリティの進展について学ぶことができ、大変貴重な機会となりました。
今後もがん治療の進歩に少しでも貢献できるよう、より一層精進してまいります。

指導教員 出水教授のコメント

 藤田さん、フラッシュトーク賞およびポスター賞の同時受賞、本当におめでとうございます!
これまで学会発表を重ねるたびに、研究内容を深く掘り下げる力に加えて、その成果をわかりやすく的確に伝える力も着実に高めてきました。今回、研究の質と発表の完成度の両方が高く評価され、二つの賞を同時に受賞されたことを、指導教員として大変うれしく、誇らしく思います。
博士後期課程もいよいよあと少しとなりましたが、限られた時間の中でも自ら新しい研究テーマに挑戦し、研究の幅をさらに広げようとしている姿をとても頼もしく感じています。今回の受賞を大きな自信にして、これまで積み重ねてきた研究成果を博士課程の集大成につなげるとともに、新たな挑戦もぜひ楽しみながら進めていってください。今後のさらなる飛躍を楽しみにしています。
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