吉田晴香さんが第1回東京理科大学-横浜市立大学合同シンポジウムで優秀賞を受賞
2017.10.02
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吉田晴香さんが第1回東京理科大学-横浜市立大学合同シンポジウムで優秀賞を受賞
吉田晴香さん(生命医科学研究科・創薬再生科学研究室・前期課程1年)が第1回東京理科大学—横浜市立大学 合同シンポジウム ポスターセッションで、優秀賞を受賞しました。
グライコミクス技術による乳がん悪性化関連糖タンパク質の解析
発表の概要について
タンパク質の糖鎖修飾はがんをはじめとする疾患に関連して変化することが知られていますが、変化の詳細や糖鎖の役割はあまり知られていません。がんにおける糖鎖の役割を明らかにするためには発現量や糖鎖に変化が生じるがん関連糖タンパク質、糖鎖結合部位を明らかにする必要があります。そこで我々は、グライコプロテオミクスの手法を用いて、正常細胞と乳がん細胞において発現量や糖鎖部分に変化が生じる糖タンパク質を網羅的に解析しました。加えて、遺伝子オントロジーエンリッチメント解析により、変化が生じた糖タンパク質の局在・機能推定を行いました。その結果、糖鎖変化が生じる糖タンパク質、及び糖鎖結合部位と変化の詳細が明らかになりました。さらに、これまで報告されてきた細胞接着関連糖タンパク質と比較して、リソソーム糖タンパク質の一部に特に大きな糖鎖変化が生じていることが新たに分かりました。
がんにおけるリソソーム機能と糖鎖変化の関係性解明が、がんのメカニズム解明、新たな治療薬の開発の足掛かりになると期待されます。
がんにおけるリソソーム機能と糖鎖変化の関係性解明が、がんのメカニズム解明、新たな治療薬の開発の足掛かりになると期待されます。
感想、今後の抱負など
数多くの研究の中から本研究を高く評価していただき、大変光栄に思っております。本研究の遂行にあたり、丁寧なご指導を賜りました川崎教授、創薬再生科学研究室の皆様に深く感謝いたします。
様々な分野の研究者や学生が参加するため、多くの人に伝わりやすい発表を行うことを目指し、準備を行っておりました。これまでに行った発表では研究意義を上手く伝えること、質問に対して的確に答えることの難しさに悔しい思いをすることも多くありましたが、今回は満足できる成果を残せたと実感することができました。
今後もより一層精進し、研究に励んでゆきたいと考えております。
様々な分野の研究者や学生が参加するため、多くの人に伝わりやすい発表を行うことを目指し、準備を行っておりました。これまでに行った発表では研究意義を上手く伝えること、質問に対して的確に答えることの難しさに悔しい思いをすることも多くありましたが、今回は満足できる成果を残せたと実感することができました。
今後もより一層精進し、研究に励んでゆきたいと考えております。
川崎ナナ教授からのコメント
今回は、分子生物学会及び糖質学会に続く3回目の発表でした。今回吉田さんは、「専門分野が異なる人にも関心をもってもらえる発表」を目標に、時間をかけてポスターや質疑応答の準備をされました。その努力が優秀賞受賞につながったと思います。今回の受賞は、研究室の多くのメンバーにとっても、今後の研究の励みになると思います。