博士前期課程2年松下大輝さんが、第25回日本蛋白質科学会年会で、ポスター賞を受賞!
2025.07.23
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生命医科学研究科 博士前期課程2年 生体膜ダイナミクス研究室 所属の松下大輝さんが、2025年6月18日-20日アクリエひめじ(兵庫県姫路市)で開催された、第25回日本蛋白質科学会年会で「クライオ電子顕微鏡による非典型的GLUTsの構造解析」について発表し、ポスター賞を受賞しました。

受賞者
生命医科学研究科 博士前期課程2年
生体膜ダイナミクス研究室所属
松下 大輝 さん
指導教員
大学院生命医科学研究科
生体膜ダイナミクス研究室 西澤 知宏 教授
受賞内容
第25回日本蛋白質科学会年会 (フラッシュトーク、ポスター発表) ポスター賞
発表タイトル
「Cryo-EM analysis of atypical GLUTs」
(日本語:クライオ電子顕微鏡による非典型的GLUTsの構造解析)
生命医科学研究科 博士前期課程2年
生体膜ダイナミクス研究室所属
松下 大輝 さん
指導教員
大学院生命医科学研究科
生体膜ダイナミクス研究室 西澤 知宏 教授
受賞内容
第25回日本蛋白質科学会年会 (フラッシュトーク、ポスター発表) ポスター賞
発表タイトル
「Cryo-EM analysis of atypical GLUTs」
(日本語:クライオ電子顕微鏡による非典型的GLUTsの構造解析)
ー今回受賞した研究内容について松下さんに解説していただきました。
グルコーストランスポーター(GLUT)は、グルコースの輸送体として広く知られていますが、一部のメンバーは尿酸やDHAなどの非糖も輸送することが報告されています。たとえば、尿酸輸送体であるGLUT9は腎臓に発現し、生体内での尿酸の再吸収に重要な役割を果たしています。しかし、分子進化を経て非典型的なGLUTが獲得した非糖の認識機構については、これまで明らかにされていませんでした。
そこで私は、非糖を輸送する非典型的なGLUTに着目し、クライオ電子顕微鏡を用いてその基質認識機構の解明に取り組んできました。本発表では、非典型的GLUTの構造解析を通じて、基質選択性に関する知見を議論することができました。今後もGLUTファミリーの分子機構を解明し、選択的な薬剤の開発につながる基盤づくりを目指してまいります。
そこで私は、非糖を輸送する非典型的なGLUTに着目し、クライオ電子顕微鏡を用いてその基質認識機構の解明に取り組んできました。本発表では、非典型的GLUTの構造解析を通じて、基質選択性に関する知見を議論することができました。今後もGLUTファミリーの分子機構を解明し、選択的な薬剤の開発につながる基盤づくりを目指してまいります。
本受賞について、松下さんと指導教員の西澤先生からコメントをもらいました。
受賞者: 松下 大輝さんのコメント
このたびは、第25回日本蛋白質科学会年会においてポスター発表賞を賜り、誠に光栄に存じます。指導教員である西澤知宏教授、李勇燦助教、ならびに研究室の皆様に、心より感謝申し上げます。本学会では、構造分野のポスターも多く、昨年度以上に面白い演題が多かったことが印象的でした。そんな中で、審査員の先生方に自分の研究の成果や独創性をうまく伝えることができ、ポスター発表賞の受賞につながったことをうれしく思います。今後、博士後期課程進学後も構造生物学の研究に励み、健康社会に貢献していきたいと思います。
指導教員:西澤知宏 教授のコメント
受賞おめでとうございます!蛋白質科学会のように、構造生物学にとどまらず幅広い分野の研究者が集まる学会での受賞は、とても意義深く、大変嬉しく思います。GLUTのような古典的な輸送体タンパク質にも、まだまだ新たな発見や興味深い現象が潜んでいることを示していけると良いですね。