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生命医科学研究科 創薬再生科学研究室 向武志さん、保科隼佑さんが、GlycoTOKYO 2023 シンポジウムで ポスター賞を受賞!

2024.01.18
  • TOPICS
  • 研究
  • 学生の活躍

4年ぶりの対面開催で、数多くの演題から見事受賞!

 令和5年12月9日に開催された東京糖鎖研究会主催のGlycoTOKYO 2023シンポジウムにおいて、生命医科学研究科 創薬再生科学研究室の博士後期課程1年向 武志さん、博士前期課程2年保科隼佑さんが、それぞれポスター賞を受賞しました。おめでとうございます!
今年は、コロナ禍以降の4年ぶりの対面開催となり、64件のポスター発表が行われ、7件がポスター賞を受賞しました。
受賞者
生命医科学研究科 博士1年
創薬再生科学研究室所属
むかい) 武志(  たけし)さん

指導教員:大学院生命医科学研究科
創薬再生科学研究室 川崎ナナ 教授

発表題目
「臨床N-グライコプロテオミクスによる血清膵がんマーカーの開発」
本受賞について、向さんと指導教員の川崎ナナ先生からコメントをもらいました。

受賞者:向 武志さんのコメント

この度は、たくさんの発表の中から名誉あるポスター賞に選出いただき、光栄に存じます。川崎ナナ教授、ならびに多くの先生方、富士フイルム株式会社の方々、そして、研究室の皆様の協力がなければ、受賞できなかったと思います。心より感謝申し上げます。
私は糖鎖とペプチドを切り離すことなく解析するグライコプロテオミクスという手法を用いて、膵がん患者血清で増加している糖タンパク質として “フィブリノゲンγ鎖(FGG)” を同定しました。今後はFGGの詳細な解析を行って、膵がん診断マーカーとしての可能性を探っていこうと考えております。
この受賞を励みに、今後も更なる研究の展開と向上に努め、社会に貢献できるよう努力してまいります。改めて、ご支援いただいた皆様に心より感謝申し上げます。
 

指導教員:川崎ナナ教授のコメント

向さん、受賞おめでとうございます。
東京糖鎖研究会は、関東近郊に所縁のある糖鎖研究者が中心となって、全国の糖鎖研究者が糖鎖をテーマに学問領域の壁を取り払って交流する場の提供を目的に設立された研究会で、学生・若手研究者が多く参加しています。情報交換を目的に年に1回シンポジウムGlycoTOKYOが開催されており、今年で23回目を数えます。今回は、4年ぶりの対面での開催となり、約170名の参加者と64件のポスター発表がありました。向さんはポスター賞受賞者7名のうちの一人に選ばれました。
受賞対象となった発表内容は、本学医学研究科がん総合医科学教室・附属病院臨床腫瘍科市川靖史先生、小林規俊先生のグループ、および富士フイルム株式会社鈴木啓氏、山川大輔氏との共同研究の成果の一部になります。向さんは、研究室が持つグライコプロテオミクスの手法に独自のアイディアも追加して、膵がん患者さんの血清中にフィブリノゲンガンマが増加していることを見出されました。この研究成果が今後どのように発展するのか、楽しみにしています。
 
 受賞者
生命医科学研究科 修士2年
創薬再生科学研究室所属
保科ほしな 隼佑  しゅんすけさん

指導教員:大学院生命医科学研究科
創薬再生科学研究室 川崎ナナ 教授

発表題目
「O-GlcNAcプロテオミクスによるパーキンソン病モデル細胞の神経分化におけるO-GlcNAc修飾の解析」
 本受賞について、保科さんと指導教員の川崎ナナ先生からコメントをもらいました。

受賞者:保科 隼佑さんのコメント

数ある発表の中から、このような名誉ある賞に選出いただき、大変光栄です。川崎ナナ教授をはじめとする、創薬再生科学研究室の皆様からの熱心なご指導・ご協力の賜物です。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。
本会には、糖鎖をフィールドとする研究者が多く参加されていました。そのため、O-GlcNAcという糖鎖修飾の理解が重要であること、また研究の新規性を強調し発表しました。多くの研究者からアドバイスを頂き、大変勉強になりました。本会での経験を活かし、今後より一層研究に精進いたします。
 

指導教員:川崎ナナ教授のコメント

保科さん、受賞おめでとうございます。
受賞対象となった発表は、生命医科学研究科菅原亨先生のグループとの共同発表になります。保科さんは、神経変性疾患との関連性が指摘されているタンパク質のO-GlcNAc修飾に着目し、パーキンソン病モデル細胞を用いて、疾患とO-GlcNAc修飾の関係の解明につながる方法を開発しました。保科さんは、O-GlcNAc修飾を効率よく解析するための条件検討と、iPS細胞のゲノム編集によるパーキンソンモデル細胞作製のための検討を重ね、同時に、関連するいくつもの学会に参加し、研究方法や学会発表の仕方を学びました。このような努力が実を結び、受賞につながったのだと思います。研究のさらなる発展を期待しています。
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