郡聡実さんが第2回東京理科大学-横浜市立大学合同シンポジウムで最優秀賞を受賞
2018.11.23
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郡聡実さんが第2回東京理科大学-横浜市立大学合同シンポジウムで最優秀賞を受賞
11月23日(金)に第2回東京理科大学-横浜市立大学合同シンポジウムが開催されました。
本シンポジウムは両校の交流を図り、積極的な共同研究を促すことを目的に開催されております。
郡聡実さん(生命医科学研究科・構造生物学研究室・前期課程2年)がポスター発表(横浜市大: 21演題, 東京理科大: 29演題) で、横浜市大側の最優秀賞に選出されました。
本シンポジウムは両校の交流を図り、積極的な共同研究を促すことを目的に開催されております。
郡聡実さん(生命医科学研究科・構造生物学研究室・前期課程2年)がポスター発表(横浜市大: 21演題, 東京理科大: 29演題) で、横浜市大側の最優秀賞に選出されました。
発表の概要について
DNAのメチル化は、細胞に不必要な遺伝子を抑制することで細胞の形質を定義する重要なエピジェネティック修飾です。
構造生物学研究室有田グループでは近年、DNAメチル化の情報を次世代の細胞へ受け継ぐために必須の因子であるUHRF1が、複製因子DNA ligase 1 (LIG1) によってDNA複製部位に呼び込まれることを明らかにしていました。
しかし、UHRF1とLIG1の高親和性結合の構造基盤は不明でした。
本発表では、X線結晶構造解析と構造情報を元にした変異体解析を行い、UHRF1とLIG1が複合体を形成するために重要な相互作用部位を同定することに成功しました。
さらに、X線溶液散乱や高速原子間力顕微鏡によって、LIG1の結合がUHRF1の高次構造を変化させることを明らかにしました。
本研究成果によりUHRF1の機能を阻害する部位を構造生物学的に解明したので、UHRF1を標的とした阻害剤の開発に重要な構造基盤を与えたと考えます。
構造生物学研究室有田グループでは近年、DNAメチル化の情報を次世代の細胞へ受け継ぐために必須の因子であるUHRF1が、複製因子DNA ligase 1 (LIG1) によってDNA複製部位に呼び込まれることを明らかにしていました。
しかし、UHRF1とLIG1の高親和性結合の構造基盤は不明でした。
本発表では、X線結晶構造解析と構造情報を元にした変異体解析を行い、UHRF1とLIG1が複合体を形成するために重要な相互作用部位を同定することに成功しました。
さらに、X線溶液散乱や高速原子間力顕微鏡によって、LIG1の結合がUHRF1の高次構造を変化させることを明らかにしました。
本研究成果によりUHRF1の機能を阻害する部位を構造生物学的に解明したので、UHRF1を標的とした阻害剤の開発に重要な構造基盤を与えたと考えます。
閉じた構造をとるUHRF1が、LIG1の結合によってフレキシブルな構造へと変化する