研究内容
【NMR を中心とした解析手法による生体高分子機能構造解析】
タンパク質などの生体高分子の機能と構造の関連を考える上では、その静的な立体構造を知るだけでは十分でなく、分子のダイナミクス、解離性残基のpKa値といった機能に密接に関連する「機能構造」を理解する必要がある。我々は水溶液中における原子レベルの構造情報を得ることができるNMR法を中心とする物理化学的手法、および計算科学、分子生物学手法などを駆使し、以下のような研究を進めている。
タンパク質などの生体高分子の機能と構造の関連を考える上では、その静的な立体構造を知るだけでは十分でなく、分子のダイナミクス、解離性残基のpKa値といった機能に密接に関連する「機能構造」を理解する必要がある。我々は水溶液中における原子レベルの構造情報を得ることができるNMR法を中心とする物理化学的手法、および計算科学、分子生物学手法などを駆使し、以下のような研究を進めている。
- 生体高分子の多様な相互作用機構を明らかにするNMR解析手法の開発
- 溶液NMR解析による光駆動膜タンパク質の分子機構解明*1, *2
- 疾患関連・創薬標的タンパク質複合体の相互作用解析、および分子間相互作用を変調する薬物等低分子の作用機序の解明
- 生体高分子の局所的ダイナミクスと分子認識への寄与の解析
- 相互作用情報をもとにした機能性分子創製:相互作用解析から得られたファーマコフォア情報を活用したスクリーニング、ファージディスプレイ技 術とNMR 相互作用解析を統合したアプローチによる高親和性リガンドのデザイン、および低分子化合物への変換ストラテジーの考案